「魔法のメガネ」講師紹介

講師部参加のきっかけは?

「母の心が満たされることが大切」というひとちゃんの考え方に共感したからです。私は子どもを授かってから、幸せを感じる反面、子育てに対する不安や焦りが拭い去れず、「~ねばならない」という思考にもとらわれていました。長い間、なんとか変わりたいともがいていました。そんな中、ひとちゃんや仲間たちに出会い、特にこの一年余りは子育てのさまざまなトライ&エラーを繰り返してきました。その過程を共有しながら楽しく切磋琢磨しているうちに、今までなかなか変われなかった自分自身の変化を感じています。子育ての中で、「大変なこと」より「楽しいこと」をたくさん感じられるようになりました。そんなとき、ひとちゃんがこの活動をもっと多くのママたちに届けたいと考えていることを知り、私にできることがあれば何かお手伝いしたいと思ったのです。一緒に学んできた仲間にも背中をおしてもらい、チャレンジしてみようと思いました。

魔法のメガネプロジェクトにおける自分の役割は?

「癒し」を感じてもらえるような存在になれたら嬉しいです。サロン内でお母さん向けに絵本を朗読させてもらったときに、「癒やしボイスだね」「あったかい空気を作ってくれた」などと言っていただいたり、お話した相手の方が「笑顔でゆっくり聞いてくれたので、安心してしゃべれた」と感想くださったことが印象に残っています。そのように感じていただけたのなら、それが私の役割なのかもしれないと感じています。参加してくださったお母さんたちに「ここにいてくださってありがとう」という気持ちを大切にして臨みます。

コミュニケーションで気を付けていることは?

一つ目は笑顔。二つ目は相手に興味をもつことです。笑顔はコミュニケーションの入口に欠かせないものだと思います。そして、相手があってこそのコミュニケーション。自分の思いは大切ですが、相手の気持ちや状態に矢印を向けること、「あなたはどんな人?」「今どんな風に感じているの?」などと意識することを大切にしたいと思っています。近しい間柄であるほど、また、自分の余裕がないときほど、自分の思いが強く出てきやすいかもしれません。そんなときも、このふたつの基本に戻ることを大事にしたいです。

魔法のメガネ講師経験を活かして今後の展望は?

絵本や童話を通して、子どもたちや大人の方々に笑顔や癒やしを届けたいです。私自身幼いころに母に毎日絵本を読んでもらった記憶があり、それは私の人生の中でいろいろなところにつながっています。私自身も、子どもが生まれた時からずっと、毎日のように子どもと絵本や童話を読む時間を大切にしてきましたし、心が穏やかになったり震えたりいろいろな気持ちを味わってきました。また、小学校で読み聞かせのボランティアをしていますが、子どもたちのダイレクトな反応やパワーを感じることが好きで、本番だけではなく準備段階から私自身元気がわいてきます。そして、私自身がこの子どもたちとともに味わえる絵本や童話を作ってみたいと思うようになりました。『あなたが他のだれでもないあなたであることに価値がある』というテーマが底辺を流れるおはなしを作りたいです。ほかにもいろんなテーマやただただ笑えるものなど、柔軟な発想で書けるようになりたいです。その際にも、この講座の「いいね」「面白がる」「ありがとう」のメガネは生きてくると感じています。

子育てにおいて、最初何に困っていた?

大きく二つあります。①自分自身と向き合うことが苦しかったです。②子どものできないことを見て不安になることが少なからずあり、苦しかったです。
子育てをして初めて、自分がかなりの完璧主義だと気付きました。「あれもこれもできていない!」と、無意識のうちに毎日たくさん自分にダメだしをしていました。そして、自分にダメだしをする思考に陥ると、子どもに対してもダメだし思考になってしまうことがよくありました。私から見て今できてほしいことをできていない子どもに不安を覚えたり、したくないのについ指摘・命令モードになったりしがちでした。子どもの状況や心の状態より、私の思い通りに動かそうとしていることがあったと思います。自分の時間的・精神的余裕がないときほど、指摘はしてはいけないと思いながらもやめられず、そんな自分にダメだしして苦しく、子どもが不安そうになったり不機嫌になったりすることにも困っていました。

その課題はどう変化した?

自分や子どもの「いいね」を徹底的にみつけようとしてみました。また、繰り返し指摘しても、子どもの心はプラスに動きはしないし、結局「あなたはできていないよ」というメッセージが伝わる可能性が高い。だから、不要な指示・指摘はしない!と心に決めたこともありました。そして、「いいねノート」というのを作って、自分や家族の「いいね」を書きためていくと、できていることはたくさんあるし、小さな「できた」が自分にも子どもにもたくさんあるのだと実感できました。何より、今ここにいてくれる存在自体があたたかいと感じられるようになりました。すると、心がまあるくなり、要らないことを言わずにすむことが増えてきました。もちろん、日々いろんなことがあり、心が下がるときもあります。でも、そんな時も、自分の中で、どこに戻って心を整えたり満たしたりすればよいのかがわかるようになりました。これは、とても心強いことです。
子どもたちも、したいことややらなければならないことをいつどんな風にするのかを自分で考えて取り組んだり、ちいさなめあてを自分で決めてチャレンジすることを楽しんだりするようになってきました。なにより、笑顔が増えて気持ちが安定しているのを感じますし、親子の信頼関係もアップしたと思います。

住まいの地域で美味しい食べ物は?

滋賀県に住んでいます。滋賀の中でも、我が家の周りは特に自然が豊かで、麦畑や田んぼが広がり、昆虫はもちろん、タヌキやイタチ、カメ、ドジョウ、メダカなどいろんな生き物に出くわします。美味しい食べ物は、父が作る数々の野菜、毎夏20~30コほども採れるスイカ、手作りの滋賀名物フナ寿司など。フナ寿司は琵琶湖でとれるニゴロブナをご飯などで漬けて発酵させた保存食です。母がスイカとフナ寿司が好きだからと父が作り続けているもので、季節になると庭に魚が干され、その後数ヶ月塩漬けで熟成させて完成します。日本酒とよく合って美味しいです。

検討されている方へメッセージを!

子育ては大変なことも多いですが、不安や心配になるのは、子どものためにあれこれ考えてがんばっているからこそ。この講座では、お母さんたちが今までとは一味違うチャレンジをして認めあうことで、ちょっと肩の力を抜くことができます。新しい一歩を踏み出して、ともに成長していきましょう!!

 

まつき なりこ

滋賀県在住。2児の母(小3男・小1男)
大学卒業後、20年以上高校教諭として公立高校に勤務した。
幼いころからの教員になりたいという夢が叶い、仕事を通しての経験や在職中に出会った生徒たちや同僚と過ごした時間は、自分の宝物の一つである。
今は、子育てを楽しみつつ、絵本の読み聞かせボランティアをしたり、絵本や童話を書いたり学んだりすることにもチャレンジ中。